お中元イメージ

2024.6.7

お中元マナー

日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを伝える贈り物、「お中元」。お中元にはさまざまなマナーがあります。そのマナーを知らずに贈ってしまうと、思わぬマイナスなイメージを、相手に与えてしまうこともあるかもしれません。そこで今回は、「お中元のマナー」について詳細にお伝えしていきます。

お中元の時期について

お中元と言えば「7月~8月に贈るもの」と思いがちですが、じつはそれは、正しい時期ではありません。お中元の時期は地域によって異なります。

関東や東北、北陸地方では「7月1日~7月15日」という早い時期にお中元を贈るのが一般的です。ただし一部例外があり、富山県や石川県の能登地方では「7月15日~8月15日」に贈るのが一般的のようです。

北海道、東海や関西、中国・四国地方では、お中元を贈るのは「7月中旬~8月15日」とされています。九州は7月はお中元の時期ではなく、「8月1日~8月15日」が一般的です。

そして沖縄県では、「7月13日~7月15日」の3日間のみ、という短い期間にお中元を贈るしきたりがあるようです。

時期を逃した場合は?

地域によって異なるお中元の時期。では、この時期に贈り物ができなかった場合はどうなるのでしょうか?それらは、「暑中見舞い」「残暑見舞い」として贈るのが良いでしょう。暑中見舞いの時期は、梅雨明け~8月7日ごろ。地域や年にによって梅雨明けの日は変化するので、しっかりとした日付の決まりはありません。

残暑見舞いの時期は、立秋~8月31日です。立秋とは二十四節気のひとつで、1年でも夏真っ盛りで暑さのピークを迎える日とされています。立秋も毎年変化するので、日付の決まりはありません。その年の立秋は調べれば出てくるので、立秋以降であれば残暑見舞いとして贈るのが良いでしょう。

お中元の価格について

贈る相手との関係性にもよりますが、親や親戚といった近しい相手には3,000円~5,000円程度、その他の関係でお中元を贈る場合は3,000円~10,000円程度がお中元の予算だと言われています。

お中元は、毎年贈り続けるものですから急に金額を変えたりするのはマナー違反になります。その点を注意して、初めて贈る方への品物を選んでください。

もちろん、金額だけで選ぶのではなく贈る方の好みや生活環境などを加味して、ベストな品物を考えることが何よりも重要です。

また、価格にかかわらず「贈ってはいけないもの」もあります。4や9の語呂に関係するもの(クシなど)、刃物類、手切れを意味するもの(ハンカチなど)、花や植物、時計類や筆記用具、商品券、金券、火に関わるもの(ライター、灰皿、キャンドルなど)、下着・履物(靴下や肌着など)。これらは贈らないように注意してください。

のし紙について

熨斗紙イメージ

お中元の品を包む際に使われるのし紙。「熨斗」とは、包装紙の右上にある飾りのことを言います。熨斗と水引が印刷されている品物の箱を包む紙が「のし紙」です。

のし紙の包装は、品物の箱に直接のし紙を巻いて包装紙で包む「内のし」と、包装紙で品物を包んだ上から巻く「外のし」に分けられます。

基本的に、宅配便で送る際はのし紙が破れないように「内のし」にして、手渡しをする際は「外のし」と使い分けることが一般的です。

また、のし紙には「表書き」と「名前」を書く必要があります。表書きや名前は筆ペンか毛筆を使うのが正式なマナーになりますが、最近ではマジックやペンでも問題ないとされています。

そしてのし紙について最後の注意点としては、”海産物などの生ものを贈る際には付ける必要がない”ということです。こちらにも注意しましょう。

以上がのし紙についてのマナーですが、水引にもマナーがあります。「紅白蝶結び」「紅白結び切り」「黒白結び切り(黒水引)」など、さまざまな種類がありますが、お中元では「紅白蝶結び」を使いましょう。

「紅白蝶結び」には、何度も結んだりほどいたりすることができる蝶結びの意味があります。何度あってもよいお中元は、紅白蝶結びが適しているのです。

また、お中元は日頃の感謝の気持ちを表すための贈り物なので、贈り主や受け手が喪中でも問題なく贈ることができます。ただし喪中で送る場合は、紅白の水引など派手なものを避けて、熨斗を付けていない無地の白い紙に「お中元」もしくは「御中元」と書いて送るのがマナーです。

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