青龍会の風景

2022.4.3

春秋の行事「青龍会」

青龍会は、この故事と夜叉神への信仰と畏怖をもとに清水寺門前会が、2000年に立ち上げた行事で、以来、毎年3月と9月に行われ、毎年4月3日の「清水の日」にも、青龍の行道が行われます。

長さ約18メートルにもおよぶ青龍を、先頭に荘厳な衣装に身を包んだ一行が地域守護と除災を祈願して境内と門前町を練り歩きます。

東方の守護神

龍はインドの仏伝に登場し、大海や地底にあって雲飴を自在にする仏法の守護神です。

青龍とは、中国の伝説上の四竜の1つで、東方を守護すると言われています。また、「青」の原義は青山・青林で、実際には「緑色」とされています。青龍会の龍と衣装が、青ではなく、緑色なのは、そこに所以があります。

清水寺には 『観音様の化身である龍が、音羽の滝に夜ごと飛来して水を飲む』 という伝承があります。

また奥の院の南廊下にある祠に祀られている夜叉神(やしゃじん)は、青龍の地(=東方)と御本尊を守り、京の都の人々の悪縁を断ち、良縁を結ぶ神として信仰されてきました。

行道の迫力

青龍会の行道

当日は青龍の行列を間近で観覧し、迫力のある風景を見ることができます。青龍が店内まで飛び込んで来られます。圧巻の行道です。
この貴重な時に霊地にて家内安全・心願成就をお祈りします。

過去には展示会も

清水寺・青龍会展が2010年1月20日~2月23日まで京都リーガロイヤルホテルで開催されました。普段はめったに見る事が出来ない「青龍」が展示され、その迫力を来場者に伝えました。

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