おばんざいイメージ

2024.7.5

おばんざいの歴史

おばんざいとは江戸時代に生まれた言葉であり、四季折々の京野菜や乾物を使って作られる京都の家庭料理のことです。聖護院だいこんや鹿ケ谷かぼちゃなど京野菜をメインに使い、「煮る・茹でる・和える」といったシンプルな調理方法でおばんざいを作ります。食材を活かした味付けで旬の野菜を用いて作ることから、ヘルシーフードとしても知られています。

おばんざいとは?

おばんざいとは、京都の家庭料理として親しまれている料理のことです。四季折々の京野菜や乾物を使い、食材への感謝の気持ちや慈しみの精神、家族の健康などを想いながら作られています。

またおばんざいの「番」の字は「常用、または粗品」を示す言葉であり、食材を無駄なく使いこなし再調理することで残さず食べきるという意味が込められているそうです。

日本の伝統的な暮らしや習慣が薄れつつある現代で「おばんざい」特有の質素倹約の精神や先人の知恵と工夫が見直されています。始末の心は、豊かになり過ぎた暮らしを戒めること、エコと節約にも通じるとして注目を集めています。

またおばんざいに象徴された京都の食文化は、昨今の地球温暖化や食料問題を抱える現代人が目指すべきスタイルだといえるでしょう。

始まりは江戸時代

おばんざいの始まりは江戸時代の末期と言われています。

江戸時代末期に発行された「年中番菜録」という資料が一番古いものとして残っており、当時の庶民が口にしていた料理が分かりやすく整理されています。この資料によると大根・人参・水菜・油揚げなどの食材が記されており、献立に困った人はこれらの資料を参考に料理を作っていたのでしょう。

おばんざいとして知られている料理に「贅沢煮」があります。贅沢煮は、大根とお揚げを炊いたものであり、漬かりすぎた古漬けの大根を捨てずに再利用した料理です。

大根と油揚げをダシが染み込むようじっくりと炊き、鷹の爪でアクセントを効かせたおかずです。手間と時間をかけ、無駄なく食べきることのできるおばざいらしい一品です。

全国区になった理由

「おばんざい」という言葉が全国的に広まったのは昭和39年頃です。当時、随筆活動をしていた大村しげさんらが連載記事の中でおばんざいを取り上げたのがきっかけと言われています。また大村さんは、NHKの「きょうの料理」に出演する際にもおばんざいを紹介し、世の中の認知度を高めています。

大村さんが随筆家や料理研究家として活躍するとともに、テレビ放送や活字として広まっていき、「おばんざい」という言葉が浸透していきました。また京の食文化が無形文化遺産に選定されたことも、より多くの人に認知されるようになった要因です。

おばんざいの特徴

家庭料理として京都の食文化を支えている「おばんざい」の特徴を2つ紹介します。

旬の京野菜が使われている

おばんざいで使われる野菜は京都で育てられており、四季折々の旬のものが料理に用いられています。京都は気候や土壌に恵まれているため、野菜が健やかに育ち甘みや栄養価が高いのが特徴です。代表的な京野菜には、大きな丸い形が特徴の聖護院だいこんやアクが弱く生でも味わえる水菜、ひょうたんに似た形をした鹿ケ谷かぼちゃなどがあります。

栄養バランスに優れている

おばんざいは、新鮮な生の野菜を控えめな味付けで「煮る・茹でる・和える」といったシンプルな調理方法を用いているため、素材本来の味を活かせるのが魅力です。おばんざいは食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素をふんだんに取れるため、バランスの良いヘルシーフードとも言われています。近年の日本では、カロリーの過剰摂取により肥満になる人も増加しているので、おばんざいを食べることで体質改善にもなります。

当店の人気の「おばんざいのもと」

おばんざいのもと商品写真

京都の誇りである「おばんざい」。そのおばんざいを再現するために当店がつくった「おばんざいのもと」は、かつおぶし粉末・さばぶし粉末・むろあじぶし粉末・とびうおぶし粉末・うるめいわし粉末・昆布粉末・しいたけ粉末・海苔粉末・えのきだけ粉末・大根粉末・人参粉末・ごぼう粉末という12種類もの素材のダシを合わせてつくった自信作です。

ぜひ「おばんざいのもと」を一度ご賞味ください。

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