七味イメージ

2024.8.9

七味唐がらしは辛くない?

七味や一味と言えば、まずイメージするのは「唐辛子」ですよね。唐辛子のピリッとした辛味は、ジャンルを選ばずさまざまな料理にアクセントを加えてくれます。とはいえ、世の中には「辛いものが苦手!」という方も決して少なくありません。なかには、「唐辛子」というイメージだけで七味を敬遠してしまっている方もいるのではないでしょうか。

ですが、ご安心ください。

今回は、そんな「辛いものが苦手!」という方も手にとっていただける、七味家の「七味唐がらし」についてご紹介いたします。

七味と一味は何が違う?

「一味」とは、唐辛子のみを使用した香辛料のことです。料理に入れることで、唐辛子のピリッとした辛さを出すことができます。

対して七味唐辛子とは、「唐辛子」をベースに合計7種類の原料を入れた香辛料のこと。料理に加えることで、単純な「辛さ」だけでなく「風味」や「香り」「深み」などをプラスすることができます。

実はこの七味唐辛子は、「唐辛子」以外の6つの原料は、明確に決まっているわけではありません。そのため、一言で「七味唐辛子」と言っても、メーカーによって中身はさまざま。メーカーそれぞれが特徴を出した、独自の「七味」を提供しているのです。

七味家の七味唐がらしには何が入っているの?

ではさっそく、当店の原料7種類をご紹介しましょう。

唐がらし

唐がらしは、「カプサイシン」という成分によってピリッとした辛味が感じられる調味料です。七味の核とも呼べる唐辛子は、品種や産地によっても味が変わってしまう繊細な原料。七味家本舗では、国内で契約した専門の畑からとれたこだわりの唐辛子のみを使用しています。

山椒

山椒は、唐辛子の辛さとはまた違う「爽やかな辛さ」を持っている原料です。口に入れると、爽やかな香りがフワッとひろがった後に、ピリッと痺れるような辛味が味わえます。この山椒を七味に入れることで、香りには深みが増し、唐辛子と山椒の2つの辛味で味わい深い仕上がりになります。

黒胡麻

黒胡麻は、その名の通り皮が黒色をしているゴマのことです。白胡麻よりもさらに香りが強く、特有の苦みやコクが感じられます。小粒でも口に入れると香ばしい香りがひろがるため、七味のなかでもアクセントとしてしっかりとした存在感がある原料です。

白胡麻

白胡麻とは、皮が白色をしているゴマのことです。黒胡麻よりも風味が控えめなかわりに、ほんのりとした甘さとナッツのような柔らかな香りがあります。七味においても、唐辛子の辛さを和らげて全体を調和させ、柔らかな風味をもたらしてくれる大事な原料です。

青のり

青のりは、口に入れると磯の香りが強く感じられる原料です。風味が豊かなことにくわえて旨味が強く、口溶けもなめらか。少量でも確かな存在感が感じられます。七味に青のりが入ると海の豊かな香りがプラスされ、よりキレのある味わいに。七味家では分量を細かく調整しているため、他の原料の香りを邪魔することもありません。げて全体を調和させ、柔らかな風味をもたらしてくれる大事な原料です。

青紫蘇

青紫蘇は「大葉」とも呼ばれており、食欲をそそる紫蘇特有の香りを持っています。青紫蘇には防腐作用や殺菌作用があると言われており、日本でも昔からハーブとして使用されてきました。この青紫蘇を七味に入れると、料理との相性が良くなるだけでなく、香りが一段と豊かに。思わずご飯が食べたくなるような美味しい香りが漂います。

麻の実

植物のアサから採れるこの実は、麻の実と書いて「おのみ」と呼びます。麻の実にはくるみに近い風味があり、柔らかで香ばしい香りが楽しめます。また、麻の実は栄養がとても豊富で、タンパク質やミネラルがたっぷり。免疫力の向上や疲労回復にも効果があると言われています。そんな麻の実は、七味に入れることで香り付けに一役買ってくれるほか、カリッとした存在感のある食感も魅力のひとつです。

香り高さがウリ!

七味の中身

さて、ここまで七味家の七味唐がらしに入っている原料をご紹介しましたが、何か気付いたことはありませんか?実は、当店に入っている原料は、唐辛子以外「すべて香り高い原料」なのです。

香りをしっかりと感じてもらいたいために、唐辛子の辛さは必要以上には求めません。ですから、「辛いものが少し苦手…」という方でも十分にお楽しみいただけるのです。「そんなに香りモノを入れたら、風味の調和がとれないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、こちらもご心配は要りません。一子相伝のレシピにより、7つの原料が調和し、お互いの香りを絶妙に引き立たせています。

かけた瞬間から上品な風味がフワッと香る七味唐がらし。ぜひ一度ご賞味くださいね。

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