祇園祭イメージ

2022.7.16

夏の訪れ「祇園祭」

祇園祭は千百年以上も昔、日本各地に疫病が流行った時に、当時の国の数66本の鉾を立て、神輿を送って退散を祈願したことにはじまる神事です。現在では日本三大祭りのひとつにして、京都の夏の風物詩として有名ですね。

「鉾建て」ではじまる

この八坂神社の祭礼は、1か月間にわたって行われ、宵山・宵々山を経て、とくに有名な山鉾巡行(前祭・後祭)など行事が行われます。この期間は、京都ではあちらこちらでコンチキチンの祇園祭のお囃子(おはやし)が聞こえ町は大変な賑わいをみせます。

各山鉾町にて前祭(さきまつり)の鉾建てが始まります。鉾建てが完了すると、各山鉾町ごとにおはやしを奏しつつ町内で試し曳きが行われます。

山鉾巡行

いよいよ、前祭の宵山から山鉾巡行が行われ、長刀鉾を先頭に山鉾が都大路を巡行します。

鉾建て~山鉾巡行

■長刀鉾 (なぎなたほこ)
古来より「くじとらず」として、毎年山鉾巡行の先頭を行く鉾です。
現在、稚児が乗る唯一の鉾であり、鉾先には、疫病邪悪を払う長刀をつけています。

■鶏鉾 (にわとりほこ・とりほこ)
唐堯の時代に天下がおだやかに治まり、諫鼓(かんこ、訴訟用の太鼓)を使う機会がなくなり太鼓に苔が生えて鶏が宿ったといわれる故事の心をこの鉾に移したものと伝えられます。

後祭

山鉾巡行には、前祭(山鉾巡行と神行祭)と、後祭(山鉾巡行と還幸祭)があります。後祭も見どころは沢山あります。

祇園祭りは2014年から50年振りに先祭りと後祭りの2回山鉾巡行が執り行われました。後祭では150年振りに「大船鉾」もお目見えしました。

後祭の巡行

■大船鉾 (おおふねほこ)
身重でありながら男装し海戦に勝利した『日本書紀』の神功皇后の新羅出船に由来するもので、「凱旋の船鉾」と呼ばれ、巡行の最後を飾ります。

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